ジュニアの選手たちに称賛と労いの拍手を

こんな思いも背負って、自身の調子とも戦いつつ、どうにか応援してくれる人たちの期待にも応えたい… 。

こんなことを経験できるのも幸せだが、
それを4ヵ月間成し遂げて戦ったジュニアの選手たちに、いま心から称賛と労いの拍手を送りたい。

明らかに、瑛介にとってもこれまで経験したことのない数ヵ月だった。いいことも辛いことも苦しいことも、ぎゅっと詰まった時間を通り抜ける前と後では、まったく別人のように成長したように感じている。
…でも相変わらず上履きは金曜日に持って帰ってこないけど。

チームが準優勝したのは誇らしいのだが、大会通して瑛介自身の成績は、あまり納得のいくものではなかったようだ。
悔しい。本当に悔しい。
その思いが、これから先どんな時も瑛介を奮い立たせてくれるのだとしたら…どんな色のメダルより素晴らしいご褒美をいただいた大会だったのではないだろうか。

でも、ジュニアトーナメントはもう、おしまい。
「ジュニア」の肩書きは大事にお家にしまっておこう。
ここからは硬式中学野球へ進んでいく予定だ。

こんな経験をさせてもらったからこそ、瑛介はいま誰よりも悔しい思いで、目線をしっかりと上に向けて、一歩踏み出そうとするところだ。

さあ!
こっから始まるよ。

決勝進出が決まった瞬間の歓喜。手前で青いグローブをもっているのが瑛介