ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは360万人以上。今回は『婦人公論』(2月号)にも掲載中、巻き寿司を会議のスライド資料(円グラフ)に見立てた作品について。
~四季を感じて~
恵方巻きのように「長いものに巻かれろ」
「それでは会議を始めます。巻き寿司の好きな具のアンケート調査を行った結果、卵が1位ということになりました。今後の方針としましては(以下略)」という、大して重要ではない議題を話し合っているこの作品。
退屈で長い会議ほど、なるべく《巻き》で終わらせてほしいものです。
出世のためには「長いものに巻かれろ」という皮肉も込めて考えると、巻き寿司を作品に使った必然性が増します。
そして、2月は節分。
恵方巻きを食べながらこの会議を思い出して、クスッと笑っていただけると嬉しいです。