「地球のデッカさ」を「人見知り」で求めよ
人見知りのお話、続きです。
人見知りって直したいと思っても、なかなか直せるものではないですよね。
でも僕は、あるロケをきっかけに「このまま消極的ではもったいない」と考えてから、少しずつ克服していけたような気がします。
そのロケとは、バヌアツ共和国にある「ヤスール山」という活火山に行ったときのこと。南太平洋に浮かぶタンナ島という島にある火山で、山頂の標高は361mという場所にありました。
頂上に到着すると、火口はもう間近。熱くて赤々としたマグマが岩の間に見えて、時々、ドーン、ドーンと溶岩を吹きあげていました。
その様子を見て、
「地球って、生き物なんだなあ」
と、心の底から実感したんです。
「僕は、地球が生きているとも知らずに、ここまで生きてきちゃった」
そう思えたら、自分の存在が昆虫のアリより小さく感じてきました。地球が本気を出したら、僕らなんて、あっという間に吹き飛んでしまう存在なんだって思ったんです。
「自分、ちっさ!」
そう思ったら、急に自分が日ごろ悩んでいることの大なり小なりが、マグマに溶けてなくなってくれました。