女性誌、美容雑誌、舞台のヘアメイクまでも手がける

退団直後からすぐに「ヘアメイクアップアーティスト CHIHARU」として独立。人が10年かかるようなことをあっという間に実現してしまったと笑う。

私がやるからには、その人を最高に生かせるヘアメイクを提供したいと常に全力投球してきました。宝塚の舞台に18年も立っていたからこそ、この番手でこの役柄ならどんなヘアメイクがそのタカラジェンヌの魅力を引き出せるかがわかります。そして、ヘアメイクを施しながら、下級生たちの最近の舞台について話したり、ファッションやメイクのトレンドについて、更には人生相談までも(笑)。そうやって、撮られるまでのテンションまで持っていくのがCHIHARU流。

宝塚のポスターやカレンダーを担当するようになるということは、トップや二番手、三番手のスターのヘアメイクを担当するということですよね。「CHIHARUさんにメイクしてもらうのが夢でした」というタカラジェンヌが出てくるようになって、中には私と会ったとたんにうれし泣きしてしまう子もいましたね。

 

宝塚だけではなく、情報番組や大御所が出演する舞台のヘアメイクも手がけるなど、幅広く活躍するCHIHARUさん。やりたいことはひとつずつすべて実現してきたという。

母には「そんなに働かなきゃダメなの?」と言われるほど忙しい日々でしたが、テレビ局の廊下で真矢みきさんとすれ違ってご挨拶させていただいた時、「ちはるはあのころからこんな仕事をする青写真があったよね~」と言われたんです。

ビューティー誌『MAQUIA』の特集ページの撮影風景。モデルに風を当てるCHIHARUさん(右)