私の「イズム」を伝えていきたい
退団してから18年。宝塚在籍年数と同じぐらいヘアメイクアップアーティストとして活動を続け、夢をかなえてきたCHIHARUさんだが、ひとつやり残していることがあるという。
私、ずっとピンで活動してきて、アシスタントは何人もいるのですが、自分で何もかもやらないと気がすまない性格なので、この仕事で弟子と言える人を育ててこなかったんです。とにかく忙しいし、教えるより、自分がやったほうが早いし…(笑)。そこから目を背けていたのかな。
でも最近、私の「イズム」というか、継承すべきことは残していきたいなと考えるようになりました。宝塚の後輩たちには、自分の持ってるものすべてを伝えてきたので、この仕事でも人を育てることが私ができることのひとつかもしれないと…。この先は、私が試行錯誤を繰り返しながら得たものを弟子たちに伝えていきたいと考えています。
現在は、芸能人やタカラジェンヌだけでなく、一般の方々にメイクアップ法を教える「Love me塾」も順調なCHIHARUさんは「人はいつからでもきれいになれる」と言い切る。
私は、年上の方々を心からリスペクトしています。様々な経験を乗り越えて今を生きている方々に、きれいになって自信をつけてさらに楽しく生きていってほしいんです。世の中、きれいになるための方法はいくらでもあります。だから、どんなに気持ちが落ち込んでいても、どんなにしんどくても、何も考えずにファンデーションを塗ったり、眉毛を描いたりする。それを習慣にしてください。そして、日々、表情豊かに暮らしていれば、きっと幸せが舞い込んできますよ!