素直に綴るために書きやすい筆記用具を

手紙を書くもう一つの楽しみは、世界で一通だけのオリジナルレターをつくれること。たとえば私の友人は日頃から切手をコレクションしていて、あえて1円や5円の切手をたくさん貼って絵の一部にして送ってくれたりとか。便箋を紙飛行機の形に折った手紙が郵便受けに入っていたこともありました。なんてユニークなアイデアだろうと私も刺激を受け、ワクワクしましたね。

手紙は「書きたい」と思ったときに道具が揃っていないとタイミングを逃してしまうので、いつでも書けるように定期的に文房具を補充しています。便箋を買うお店はだいたい決まっていますが、ふらりと立ち寄った文具店で「書きやすそうだな」と気になるものがあったら買ってみたりすることも。

柄も何パターンか揃えています。可愛いものが好きな友人にはポップな絵柄のもの、お見舞いやお詫びの手紙を書くときはシックなデザインのもの、というように。季節感も大事です。秋なのにヒマワリの絵の便箋では野暮ったいでしょう。

かく言う私も、先日手紙を出そうとしたところ、ちょうどいい季節の柄の便箋がなかったために書くのを断念(笑)。四季それぞれにふさわしい柄の便箋を揃えておかなければいけないな、と実感したばかりです。

筆記用具にも自分なりのこだわりがあります。これは手紙に限ったことではないですが、書きやすいものほど、頭と手先が一直線でつながってスムーズに文字が綴れるのです。手紙は素直な思いを文字にする行為だと思うので、自分の体の一部のような筆記用具を使うのはとても大切なことだと思います。