2023年3月号
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[特集]
達人たちに学ぶ
ひとり暮らしの楽しみ

今後ますます増えると予想されるシニア層のおひとり様。自由気ままな半面、老いとどう向き合う? 老後資金は足りる? 病気への備えは? など、不安に襲われ寂しさを感じることもあるでしょう。だからこそ、上手に人とつながり、支え合いたいもの。工夫に満ちた達人たちの日常を覗けば、勇気が湧いてくるはずです

●注目記事●

〈あの人のお宅拝見①〉
コロナ禍の孤独を癒やす洋服リメイク 
加藤登紀子

今年歌手デビュー58年を迎える加藤登紀子さん。両親と夫を見送り、3人の子どもたちもすでに自立しました。ちゃんと生活するためのマイルールとは

私が暮らす部屋は、1964年の東京オリンピックのとき、国立競技場の聖火が見えるからと父が選んだマンションの一室です。ピアノが置いてあるこの部屋は、夫・藤本敏夫と新婚生活を送った思い出の場所でもあります。その後、3人の娘が生まれたので引っ越しをして、再びここに。

20年前、夫が他界したのと、3人の娘が独立したのがほぼ同時期でした。一気にみんないなくなってしまって、途方にくれたものです。でも、自分に言い聞かせました。「家族という重荷をおろして、これからは私の好きにしていいのよ」と。

同じ建物内の別の部屋に住み、私を支えてくれた母も6年前に101歳で他界。完全にひとり暮らしになりました。仕事をしていれば孤独ではないけれど、3年前、新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言によりコンサートが全部中止に。スタッフにも会えないし、やたら寂しくなってね。そこで、嘆いて過ごすのではなく、こういう時こそちゃんと生活しようとマイルールを決めました。(一部抜粋)

他にも、大崎博子さんのお宅拝見「90歳、朝は太極拳、夜は晩酌。SNSも使いこなす」、吉行和子さんのインタビュー「記憶力も体力も、努力でカバーしています」、森口博子さん、花村玉枝さんの母娘対談「苦労人のシングル母娘は、励まし合い上手」、大庭英子さんによる「おいしくて栄養満点 ささっとレシピ」など。
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[第2特集]
声を若々しく保とう

滑舌が悪い、声がかすれる、人から「小さくて聞き取りにくい」と言われた、カラオケのキーが低くなった──。それは、加齢による「老ケ声」の症状かもしれません。そのまま放っておくと、病気につながる可能性も!?専門医のアドバイスやトレーニング方法を参考に、声の若返りを図りましょう

●注目記事●

〈健康寿命にも影響が〉
“かすれ”は老化のサイン。歌って話して声筋を鍛える 
天童よしみ×渡邊雄介

歌手生活50年を迎えた天童よしみさんは、デビュー当時の曲もキーを変えずに歌い続けているそうです。加齢の影響を受けやすいのどを、どのようにケアしてきたのでしょうか。声の専門医・渡邊雄介先生が、秘密を解き明かします

天童 先生とはいつも診察室でお目にかかっているので、今日こうして対談でお話しするのが不思議な感じですね。

渡邊 初めて天童さんの「のど」を診察したのは、20年ほど前になるでしょうか。

天童 新宿コマ劇場で初の座長公演をやらせていただく直前、インフルエンザに感染してしまって。リハーサル時から徐々に声の調子が悪くなり、話し声までかすれてきたので、「このままではお客さまの前に立てない!」と本当にハラハラしました。その時、医療関係の仕事をしていた叔母から「声の専門家でいいお医者さんがいる」と紹介されたのが、渡邊先生でした。

渡邊 座長ということで、緊張もあったのでしょうね。

天童 はい。でも、先生の適切な治療のおかげで1ヵ月におよぶ公演を無事に乗り切ることができました。その後もちょっと調子がおかしいなと感じると、すぐに先生のところへ駆け込んで診察を受けています。

渡邊 光栄なことです。100mを普通の人とウサイン・ボルト選手が走るのでは、筋肉もひざの関節も使い方がまったく違うように、声が商売道具であるプロならではの、のどの使い方やケア方法があります。天童さんを診察すると、美しい声を維持するために、並々ならぬ努力をなさっているなと感じるんです。 (一部抜粋)

ほかには、渡邊雄介さんによるノウハウ「元気なのどを保つ4つのポイント」、吉永みち子さんの体験ルポ「簡単ボイストレーニングで声量と滑舌を取り戻す」です。
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[読みもの]

〈熱い心が世界を変える〉 
われらスポーツ応援隊。今日も誰かを前向きに 
増田明美×松岡修造

アスリートとして現役を退いたあと、増田明美さんと松岡修造さんはメディアを通じてさまざまな競技の魅力を伝えてきた。細部にわたる取材や熱血インタビューも、選手にたくさんの声援を届けたいから。その思いはいつしかスポーツを超え、「誰かを応援したい」という2人のいまの生き方につながっている

増田 修造さんとは10年ほど前、宮崎空港でお会いしたことがありましたね。覚えていますか。

松岡 よく覚えていますよ。

増田 預けた手荷物が出てくるのを待っていると、足音が近づいてきて。振り返ったら修造さん、「腿上げ」をしてるんだもん。修造さん流の「こんにちは」ね。

松岡 明美さんといえば陸上、陸上といえば腿上げなので。

増田 なんて面白い人なんだろう、と思いましたよ。

松岡 僕は選手としてオリンピックに三度出ていますが、出場する全選手の名前を覚えていました。選手名鑑で顔や競技も一緒に覚えるんです。選手村の食堂で会うとき、その選手の競技のジェスチャーをするだけで思いを共有できるじゃないですか。

増田 私もお返しをしようと思って、2021年の東京オリンピックの会場で見かけたとき、ほら、(ラケットを振るしぐさで)テニスの動きをしたでしょ?

松岡 あれ、そういうことだったんだ!(笑)
(一部抜粋)

 

〈仕事が好き、お酒が好き〉 
追悼・三遊亭円楽さん 
妻と所属事務所社長、2人の女性が明かすその素顔 
會留美子×植野佳奈

2022年9月30日、落語家の三遊亭円楽さんが亡くなった。脳梗塞を発症後、8月に復帰した高座が最後となった。円楽さんは公私の別を信条とし、妻の會留美子さんは「おかみさん」として表に出ることはおろか、落語界とほとんどつきあいを持たずにきたという。メディアへの登場は今回が最初で最後。円楽さんと長く仕事をともにしてきた所属事務所社長の植野佳奈さんと、ありし日の夫について語り合う

 2022年12月2日に楽ちゃんのお別れの会が無事に終わって、いまはホッとしているところです。佳奈さんには、いろいろとお世話になりました。

植野 留美子さんも一太郎さん(円楽さんの長男)も、いい意味ですべて任せてくださった。会場の東京會館は、先代円楽師匠のお別れの会をした場所でもあります。

 私が把握していたのは遺影くらい。内容については聞いていなかったので、当日、会場の皆さんと同じような気持ちで祭壇を見たり、お話をうかがったりしました。寄席に見立てた会場もよかったですね。皆さん、にぎやかでいい会だったとおっしゃっていました。

植野 それはよかったです。師匠が亡くなったのは、本当に急なことでしたから。あの日は、留美子さんが病院に向かう前、私に連絡をくださったんですよね。

 楽ちゃんの最期の瞬間には、残念ながら間に合いませんでした。朝、当直の先生から「血圧が落ちています。すぐにきてください」と連絡があって病院に向かいましたが、そのときはもう……。

植野 前日、師匠から仕事に関する留守番電話が入っていたくらいで、それを聞いても特別変わった様子は感じられなかったのに。
(一部抜粋)

 

[グラビア]

〈23歳、本名で再スタート〉 
苦しくとも、自分で選んだ道を 
水上恒司

2018年、ドラマ『中学聖日記』で俳優・岡田健史として鮮烈なデビューを果たした水上恒司さん。22年9月、所属事務所を退所し、本名での芸能活動を開始した。そのなかで新たに生まれた思いとは

 


他にも、

〈名優たちの転機〉 
聞き手・文◎関容子 
渡辺謙

〈宝塚・宙組 初代トップスターの覚悟〉 
コンサートはいつも“生前葬”のつもりで 
姿月あさと

〈宝塚 すみれ色の未来へ 花組〉
ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』 
タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT』―華麗なる香水― 
柚香光・星風まどか

〈フィールドで性別は関係ない〉 
サッカー・ワールドカップ、史上初の女性審判に選ばれて 
山下良美

〈高齢親子、同居を解消して〉 
97歳母のあっぱれな老い方 
松原惇子

〈アートな人〉
「つるし飾り」に願いを込める 
矢島佳津美

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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