日本の教育に欠けているものとは

校長という立場になって痛感している、日本の教育に欠けているものとは何か。

それは「他者に大きな迷惑をかけない」という前提に立ったうえで、生徒が「学校でなら、何に挑戦しても大丈夫」と思える心理的安全性の担保。そして先ほど挙げたオーナーシップとパーパス、この3つだと考えています。

そして学校として求められているのは、知識やスキルとともに、自主性、主体性といったマインドセットも重視し、生徒が安心してさまざまなことに挑戦できる場所であることです。

つまり、日本と世界の「いいとこ取り」をするのが日本の教育にとっての最適解であることに相違ありません。

右肩上がりの時代は終わり、過去の成功体験や方程式はもう通用しません。正解などはなく、20年、30年先には、日本の社会に閉じこもっていては生きていけなくなる、さらに厳しい社会が待っているのも分かり切っている。自分を知り、天命を知り、パーパスをもって自ら身のまわりや社会の問題を解決できる勇者にならなければ、その時代を生き抜くことはできないでしょう。