教養とは、常識を乗りこえるために必要なものである

学校は憲法に保障されている普通教育を行うべき場所。そして普通教育は英語でいうとリベラルアーツです。

そもそも、リベラルアーツを教養と訳すのが誤りで、本来は「自由になるために必要な技術やマインド」です。常識を乗りこえるためにこそ教養は必要で、こうしたものを生徒が身につけるのが学校の役割であるはずです。

日本にはかつて、松下幸之助氏や本田宗一郎氏のような、挑戦を続け、世界を変えたような人たちが多くいました。ミライを担う子どもたちも、挑戦さえすれば、どんな世界でも活躍できる力をもっています。だから、もっと勇気をもってチャレンジしてほしい、そしてそれを教育が、大人が支えてほしい。そう強く思います。


東大よりも世界に近い学校』(著:日野田直彦/TAC出版)

今や「日本で一番学校説明会に人が集まる」と言われる学校で校長を務める日野田直彦氏。定員割れで予備校が出す偏差値が「判定不能」、9年で5人も校長が交代する倒産寸前の状態からV字回復し、学校説明会には毎年のべ1万人以上もの親子が参加するように。「塾なし、海外経験なし、経済力なし」の生徒を海外大学に多数進学させ、海外の有名大学が「日野田の教え子が欲しい」とわざわざ駆けつけるほど。 そんな学校の生徒は「言わなくても勝手に勉強する」「授業にダメ出しする」さらには「学校説明会をジャック」……。いま注目すべき校長先生が日々子どもたちに伝えていること、そして子どもたちが生き抜くべき「2050年」に必要な力とは?