遠慮は捨てて、自分を優先させる

その1。緩和ケア病棟入院を検討するなら、できれば2つは候補を考えておきましょう。

総合病院の緩和ケア病棟だけでなく、キリスト教系のホスピスや看取りに特化した専門病院などなど、施設によってけっこうカラーや自由度が違ったりします。

それに、前項でもお伝えした通り、現状、病棟数自体が足りませんので、「来週、すぐにでも入りたい!」と願っても、なかなか難しい。

事前にある程度決めておけば、「これからどうなるんだろう……」という不安に心を支配されなくても済む。それもまた、ご自身への有効な緩和ケアになるのではないでしょうか。

そして、アドバイスその2。

「家だと、家族に迷惑かけるで……」

そんな遠慮は、この際、スパッと捨ててしまいましょう。

あくまでも、優先すべきは「自己都合」、その一点に尽きます。

極端な話、「ウチの人に私の世話をさせたら、きっとうまくできへんから、こっちが迷惑するワ」ぐらいでちょうどいい(笑)。

徹頭徹尾、自分優先。

いい人なんか、大手を振ってやめちゃいましょう。

ほら、なんかそれだけで気ぃ楽になりませんか?

次に、人生の最期に「いい人」から卒業して、奇跡のように素敵な旅立ちを迎えられた患者さんについて、お伝えしたいと思います。