「父が夕飯どき子どもにうるさい」問題
「ウチもそうなの~!」
グラウンドに来る母たちのおしゃべりの中で、必ず共感されみんな似たようなエピソードを持っているのが、この「父が夕飯どき子どもにうるさい」問題である。熱心な父親は子どもと一緒に終日グラウンドに立って野球を見守るが、「え?あのお父さんが??」という穏やかで物静かに見えるお父さんでさえ、夕食どきになると一日を振り返って、
「なぜあの時ああだったのか」
「どうしてこの時こうしなかったのか」
「あの子に比べて、どうしてお前はこうなんだ」
失礼ながら、ねちねちねちねち、恨み言のようにダメ出しを繰り返すそうだ。
今は個人でビデオを撮っている家庭も多いので、試合の映像を見ながらじっくり反省。
活躍した日、試合に勝った日、監督コーチに褒められた日は、お父さんに褒めてもらえたり、ちょっと嬉しそうな顔を見られて、子どもにとっては極上の時間かもしれない。
が、そうでない時…。
夕飯の味はほぼしないだろう。叱られながら食べる、ガシガシと砂を噛むような食事は、胃酸の働きも弱まって、味がよくわからない上に消化もしづらい。なんとこのアタクシが一生懸命作った料理の数々が美味しく感じられないのだ!
ご飯くらい楽しく。
私にとってはささやかな理想の食卓像、いまはまだ程遠い。たまにね。