ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さん。2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックでも話題となった、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」で創り出された世界は、日本のみならず世界を魅了しています。Instagramのフォロワーは360万人以上。今回は『婦人公論』(3月号)にも掲載中、おしぼりを雪山に見立てた作品について。
~四季を感じて~
雪のように冷えた「Cloth Country」
冬の寒い日、居酒屋などで最初に差し出されるあつあつのおしぼりが好きです。
しかし、そんなおしぼりも気づくと雪のように冷たくなり、誰の物だかわからなくなったおしぼりはテーブルの端に除雪された雪山のように積もっていきます。
この光景から作られた作品の1つがこちら。
形や色だけでなく、温度の見立てでもあるわけです。ちなみに作品名は言葉の見立てになっています。
布は英語でCloth。
布の上でクロスカントリーをしているので、Cross-Country ならぬ Cloth Country です。