楽しんでいる人は好きな人に勝つ
最近、韓国への留学を希望する人のなかには、語学だけでなく、音楽、映画、映像などのエンターテイメントを勉強しに行きたいと考えている人もいる。
これは、日本のアニメやゲームが好きで日本への留学を決めるのと同じ現象である。
私も日本のメディアや情報・記録のアーカイブに憧れ、日本への留学を決意した。留学を準備するときに先輩の言った言葉を思い出す。
「なにかを好きな人は、それについて知識がある人に勝ち、楽しんでいる人は好きな人に勝つ」。
日本のアニメーションにしろ、韓国のK‐POPや映画にしろ、楽しみたい人が留学の道を切り開くのだと思う。
※本稿は、『韓国コンテンツのグローバル戦略』(星海社)の一部を再編集したものです。
『韓国コンテンツのグローバル戦略』(著:黄仙惠/星海社)
なぜ韓流文化は世界を席巻したのか?
ドラマ『冬のソナタ』が韓流ブームを巻き起こした「韓流元年」=2003年から20年が経過し、韓国コンテンツは世界中で人気を集めています。映像分野では『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を受賞、『イカゲーム』がNetflix史上最大のヒット、『六本木クラス』のように韓流ドラマのリメイクが日本で放映され、音楽分野ではKARAや少女時代によるK‐POPブームのバトンがTWICEやBTSへと受け継がれ、縦スクロール型ウェブ漫画・ウェブトゥーンは漫画大国の日本にも普及しました。本書では韓流の20年間――韓国コンテンツビジネスがグローバルなIP制作・展開体制を築くまでの変遷を辿り、その躍進の秘密に迫ります。