選考基準は「子どもらしい子ども」

後年俳優になったケースとしては、山崎裕太(1981年生まれ)、前田愛(1983年生まれ)、加藤諒(1990年生まれ)など。

また花澤香菜(1989年生まれ)や日高里菜(1994年生まれ)は、後に人気声優となった。

『子役のテレビ史 早熟と無垢と光と影』(著:太田省一/星海社)

バラエティの才を示した存在としては住吉ちほ(1979年生まれ)、有田気恵(1983年生まれ)もいるが、現在もタレントを続ける内山信二(1981年生まれ)がそのぽっちゃり体形のキャラ立ちした可愛らしさもあって、番組のシンボル的な存在になった。

この番組の演出を務めたフジテレビの三宅恵介によると、出演する子役はオーディションで決めた。

その場には、明石家さんまも審査員として出席していたという。

そしてその際、選考基準になったのは、“子どもらしい子ども”だった(三宅恵介『ひょうきんディレクター、三宅デタガリ恵介です』、195頁)。