「医療費控除」に該当するかどうか、事前に確認する

そのほかに、整骨院、接骨院代について、「健康保険」が使える時と使えない時の判断基準を書き添えます。

整骨院や接骨院では、ホームページに「健康保険が使えます」などと書いているところもあります。

ただし、治療のすべてに「健康保険証」が使えるわけではありません。

打撲(だぼく)、ねんざ、肉離れ、骨折、脱臼(だっきゅう)など、負傷の原因がはっきりしている「外傷性の負傷」のみが対象となります。

しかも、骨折や脱臼に関しては、応急措置として緊急に運び込まれたり、医師の同意があるケースに限られます。

肩こりや慢性疲労、筋肉痛などは、健康保険がきかず、全額自己負担になる可能性があります。心配な人は、健康保険の対象となるかどうかを事前に確認したほうがいいでしょう。

私の場合、「腰が痛い!」ということで、後先考えずに、近所の整骨院に駆け込んでしまい、保険がきかないことを後から知りました。

ただ、健康保険はききませんが、治療目的で通った代金については、「医療費控除」の対象となります。

節約ポイント
接骨院や整骨院を利用する際は、その治療に保険が使えるかどうか、「医療費控除」に該当するかどうか、事前に確認する。

※本稿は、『5キロ痩せたら100万円 「健康」は最高の節約』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。


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