4つの身体機能が低い人ほど死亡率が高い

目を開けて片足立ちができることは、死亡率とも関係しています。4つの身体機能が低い人ほど死亡率が高いというデータがあるのです。この4つとは、「目を開けたままの片足立ち」「握力」「歩く速度」「椅子から立ち上がる時間」です。

目を開けたままの片足立ちが30~90秒だと死亡率が1・12倍、30秒以下だと3・75倍に高まります。握力が弱いと死亡率が1・67倍高まり、歩く速度が遅いと死亡率が2・87倍になり、椅子からの立ち上がりが遅いと死亡率が2倍となってしまいます。

また、目を開けて片方で立てても、両足に時間差が10秒以上あると、ロコモティブシンドロームといって、移動する能力が低下してしまうリスクが高まることもわかっています。

片足立ちができるようになれば、想像以上に健康効果が期待できるのです。

※本稿は、『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)の一部を再編集したものです。


80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(著:西剛志/アスコム)

いくつになっても脳が若いままの人と、老化が進んでいく人の差はどこにあるのか?脳科学者が伝えたい「老人脳」にならないための方法。