信頼をなくしたのは「レギュラーコメンテーター」がいるから

最近「日本のニュースは海外のニュースに比べると客観性に欠ける」とか「各局とも同じような論調に流されやすい」と言われる原因の1つが、この「レギュラーコメンテーターがいること」にあるのではないかと私は考えています。

別にコメンテーターの人を責めているわけではありません。

「レギュラー」としていつでも出演していれば、どんなニュースに関しても聞かれればコメントせざるを得ません。

最近テレビニュースの信頼感が低下している原因は「そのニュースにくわしくない人の感想」で時間を埋めているから(写真提供:Photo AC)

そうなれば「にわか勉強」でもしてがんばってコメントするか、当たりさわりのない感じで「どこからも批判が来ないような一般論」を言うしかありません。

なかなか「私はそれは専門分野じゃないからわかりません」とは言えないものです。

芸能ネタやスポーツネタなどを聞かれて、たんなるオッサンの飲み屋トークみたいな感想を言わされているジャーナリストは、見ていて痛々しいしお気の毒です。