金利を上げようにも上げられない状況

今なお不景気が続く日本では、日銀としては金利を上げようにも上げられない状況のため、私たちの預金金利がかつてのように上がることは期待できません。低金利が続く以上、やはり日本では、預金はお金を増やすのに向かない方法なのです。

なぜ海外との収入差が広がっているのか。ここまで日本人が抱えている問題を紹介してきました。それでも、「今は生活できているから大丈夫」と思う人がいるかもしれません。

たしかに、日本はデフレが続いたことで物価が低く抑えられています。600円もあればランチには十分ですし、100円均一で日用品を揃えることもできます。

ただ、物価が低い状態がいつまで続くのかはわかりません。実際、2022年以降、ウクライナ危機によるエネルギー価格高騰などの影響から、日本でも物価が高まってきています

海外に目を向けると、多くの国が経済成長にともなって日本と比較にならないほど物価が上がっています。たとえば海外進出をしたダイソーの商品は、日本円に換算すると100円以上の価格がついています。