ビッグマック指数

海外の物価の高さは、「ビッグマック指数」という数値を見るとよくわかります。

マクドナルドのビッグマックは全世界でほぼ同じ品質で提供されているので、ビッグマックの値段には人件費や光熱費といった経済状況が如実に反映されると考えられて、生み出された理論です。

各国のビッグマックの価格を比べると、国の物価水準が相対的に理解できるという考えです。

2023年1月に更新されたビッグマック指数を見ると、トップのスイスでは日本円に換算して944円でビッグマックが販売されていました。これは日本に住む人なら「高い!」と思われるのではないでしょうか。

しかし、実際は日本が安すぎるのです。日本のビッグマックは2023年1月のビッグマック指数更新の時点で410円で、これは世界41位です。

2022年に入ってからは急速な円安が進んだこともあり、食品やティッシュなど、さまざまなものが値上がりしました。

2023年1月時点のビッグマック指数<『元東京国税局職員が教えるお金の基本』より>
POINT
アジアで比較しても、韓国、タイ、中国が日本よりも価格は上位。値上げラッシュが続いていますが、海外に追随してさらなる暴騰があってもおかしくありません。

日本のマクドナルドも値上げを行っており、ビッグマックの価格は2022年7月に390円でしたが、9月には410円に。2023年各国のビッグマック指数更新後の1月16日になると450円に上がりました。