1日のスケジュールはというと…
僧侶の世界は徹底した年功序列。
なかでも臨済宗の厳しさは、他の宗派よりも頭ひとつふたつ抜けているんじゃないでしょうか。
1日のスケジュールを、ざっくりお話しすると──。
朝3時半より読経。4時すぎ、雲水全員で車に乗り合わせて、教育係である老師のいる別の寺へと移動。男性雲水にまじって座禅、禅問答。道場に戻って作務(さむ)と言われる掃除、典座(てんぞ)と言われる炊事。
6時から6時半の間に、おかゆの朝食。
日中は作務の続きや畑仕事。食材はなるべく買わず、自分たちで作るか、お布施として近所の農家さんから頂戴するのが基本。
11時半に昼食。作務などに励んで入浴をはさみ、夕食は17時半から18時。
再び車で老師のもとに参じ、座禅と禅問答。
20時前には道場に戻り、さらに座禅。消灯は21時。ただし「夜座(やざ)」といって、たいていその後、最低1時間の座禅あり。新入りは覚えることが多いため、就寝は午前0時を過ぎるのもザラ。
──という感じがスタンダードです。