何のために生きるのか?
大切な人を喪った方が、悲しみから立ち直る過程で、こんな迷いを抱えられることがあります。
「人は、いったい何のために生きてるんでしょうか?」
私が生きるのは、誰かのため?
私自身の幸せのため?
次の世代につなげていくため?
それとも、何か立派なことを達成するため?
いったい生きる目的って、何なのでしょうか──と。
愛する人を見送った無力感と悲しみのなか、みずからの生き方についても考え込んでしまうのは、ある意味当然のことかもしれません。
ただし私は、「何かのために生きる」という考え自体が、ちょっと違っているような気がします。
「何かのため」ではなく、「生きること」そのものが目的ではないでしょうか。