織部(松山さんが抱いている黒猫)の真剣な眼差しと松山さんの笑顔(臨済宗妙心寺派 松壽山不徹寺のTwitterより)

何のために生きるのか?

大切な人を喪った方が、悲しみから立ち直る過程で、こんな迷いを抱えられることがあります。

「人は、いったい何のために生きてるんでしょうか?」

私が生きるのは、誰かのため?

私自身の幸せのため?

次の世代につなげていくため?

それとも、何か立派なことを達成するため?

いったい生きる目的って、何なのでしょうか──と。

愛する人を見送った無力感と悲しみのなか、みずからの生き方についても考え込んでしまうのは、ある意味当然のことかもしれません。

ただし私は、「何かのために生きる」という考え自体が、ちょっと違っているような気がします。

「何かのため」ではなく、「生きること」そのものが目的ではないでしょうか。