着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに6000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回は「GWの今しておきたいこと」です。
帰省はやっぱり片づけの大チャンス
今日は5月5日。子供の日ですね。
長い長いコロナ禍を経て、このゴールデンウィークは、ご結婚などで家を離れていたお子様が久々に帰省されている、なんてご家庭も多いのではないでしょうか。
さて多くのご家庭で、「巣立ったはずの子供が荷物を置いたままで困っている」という話を聞きます。皆さんのお宅はいかがでしょうか。
その状況を踏まえて以前、「帰省は片づけの大チャンス」という記事を書かせていただきました。それは本当にその通りで、お子さんのものは持ち主本人がいるとき、本人が片づけるのがベストだと思います。
とはいえ、ゴールデンウィークも後半。今から物理的に片づけるのは難しいかも…。
そこでこの機会に、「お子さんが置いたままの荷物」について話し合って、扱いの道筋だけつけておく、というのはいかがでしょう? 今回は片づけそのものではなく、その前段となるコミュニケーションについて考えてみたいと思います。