鳥の種類が違うだけでそこに優劣はない

その逆もあります。おとうさんもおかあさんも、それぞれの道で才能を発揮して、活躍しているとしましょう。ところがおふたりの子どもは、あまりぱっとしない。

「なぜ、わたしたちの子どもが……」となげくことがあるかもしれません。それも、心配ないですね。親がタカならば、子どもだってタカ。タカはトンビを産みません。

お子さんも自分の才能に気づいていない、生かしきれていない、才能を持てあましている、というだけなのかもしれません。

トンビはトンビの子を産み、タカはタカの子を生む。ツバメはツバメの子を産み、ヒバリはヒバリの子を産む。

アンデルセン童話“みにくいアヒルの子”は実はアヒルの子ではなかった。

ここで大事なことは、鳥の種類が違うだけでそこに優劣はない、ということです。

教育の効果とは、親から受け継いだ遺伝子の特徴を上手に生かせるようにすることなのです。

※本稿は、『小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。


小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て』(著:高橋孝雄/マガジンハウス)

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