「お年玉」を配るようになった
さらに、日本は米を主食とします。米というのは、水をきちんと引いてこないと作れないものです。平野部で、みんなで協力して米作りをするために、きちんとみんなで話し合って水を分配するようになったのです。
話し合って分配するようになると、今度は親族関係が密になっていきます。親戚一同が集まって、同じ苗字の人同士で仲良くなる習慣ができるのです。
そして、いつの頃からか、それらの人々が一年に一回、新年の最初に集まる習慣ができました。
これからの一年を無事で過ごせるように、親戚みんなで会って話す。こういうことは古くからの慣習として残っているものと思います。
そして親戚が集まった時に、「お年玉」を配るようになりました。「大事に使うんだよ」と親戚からお金を子供に渡す習慣があり、だからこそ子供たちは、自分の裁量でお金を使うことが許されているわけです。
そして、そのように自分でお金を使うことができたからこそ、子供は自分が本当に好きなものを買うことができました。
子供が欲しいものを自分で選び、それにお金を払うということができるようになるのです。
これは、外国ではあまり見られません。お菓子メーカーは、「大人目線」で商売していては、子供という「投資家」に見放されてしまいます。
子供が本当に「いい」と思うものが選ばれていくので、子供の目線でいいものを作っていく必要が生まれたのです。
だからこそ、子供がいいと思うようなお菓子=駄菓子の文化が、日本に花開いたのです。
こう考えると、駄菓子がなぜ日本で栄えたのかがわかるのではないでしょうか。
さらにアイデアをふくらませると、駄菓子だけではなく、日本の漫画やアニメが文化として栄えたのにも、このような背景があるとも解釈できます。
このように日本の文化を見直してみると、今までは気づかなかった日本の個性が見えてくるようになるかもしれません。
日本は親族のつながりから生まれたお小遣い制度があって、子供が自分の意思でお菓子を買うことができたから。
※本稿は、『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?』(星海社)の一部を再編集したものです。
『「ドラゴン桜」式クイズで学ぶ東大思考 なぜブルーベリー農家は東京に多いのか?』(著:宇野仙・西岡壱誠/星海社)
みなさんに東大式の思考習慣を身につけていただくため、東大生作家・西岡壱誠さんと協力して東大式の疑問力と思考力を鍛える良問を25題集め、随所に東大思考の本質を突いた『ドラゴン桜』の名言をちりばめました。
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