「傷つけない」ことが第一
以上2つをまとめると、発達障害がある子は、「そもそもスキルを学ぶのが苦手」なことに加え、「学べない状態になりやすい」から、未学習に陥りやすいのだと言えます。
未学習を避けるには、何よりもまず、「子どもを傷つけない配慮」をしなければいけません。そうしないと、何を教えても子どもには伝わらないからです。
具体的には、
・子どもと信頼関係を築き、「この大人は自分を傷つけない」という安心感を得てもらう
・子どもが傷ついたり、パニックを起こす原因になりそうなものを避ける
という2つをいつでも心がけることが大切になります。
とにかく「傷つけない」ことが第一なのです。
でも現実には、「大人がよかれと思ってしたことが、実は子どもの心を傷つけていた」というケースが多々あります。
そんな大人の接し方を、私は「善意の悪行」と呼んでいますが、傷ついた子の行動を変えるのは困難です。
「傷つけず、イヤな記憶を残さない予防的な教育」を心がけましょう。
子どもが小さければ小さいほど、この心がけが重要になります。