上野動物園生まれのジャイアントパンダ「シャンシャン」が、ついに中国へ。毎日パンダを撮影している高氏貴博さんの写真で5年半を振り返ります。
娘の結婚を見送った父親のような気持ち
上野動物園生まれのシャンシャンが、ついに中国に返還されました。旅立ちの日の朝は、シャンシャンが乗った飛行機が成田空港から飛び立つところも、しっかりカメラに収めました。赤ちゃん時代から見つめてきたシャンシャンは、もはや自分の娘も同然。今は娘の結婚を見送った父親のような気持ちです。
僕が上野動物園でパンダの撮影を始めたのは2011年。ある日突然パンダのかわいさに目覚めてしまい、年間パスポートを購入。オスのリーリーとメスのシンシンを撮影することが日課になりました。その後、シャンシャンが生まれ、さらに双子のシャオシャオとレイレイも誕生。途中コロナ禍で動物園が休園していた時期もありましたが、賑やかになったパンダファミリーを年間、ほぼ毎日撮り続けています。