自分で蒔いた種は自分で刈り取る

お金を借りて経営するということは、ときには自分の意に沿わないやり方での商売もせざるを得なくなるということ。それでは意味がない。

『クラブ由美』が、「私の『クラブ由美』」ではなくなってしまう。それだけは避けたかったのです。

『銀座のママに「ビジネス哲学」を聞いてみたら - 40年間のクラブ経営を可能にした、なるほどマイルール48 - 』(著:伊藤由美/ワニブックス)

私が名実ともに『クラブ由美』のオーナーであり続けるには、人の力を借りず、人のお金を借りず、あくまでも自分の力で、自分の責任においてやるしかない―。最初の場所に店を構えて以来、私はずっと、そう思い極めていたのです。

それに、「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」という覚悟とプライドもありました。

そもそも私は「誰かのせい」にすることが大嫌いです。自分が望んで自分が決断して自分が始めてやってきたことの責任は、やはり「自分」が取るべきだと思うのです。