「誰かのせい、何かのせい」にしない

私も出資などの援助を受けずに、自分の身の丈に合った『クラブ由美』という畑に、自分の手で種を蒔き続けてきました。

きれいに咲いた花はより美しく育て、花がつかなかった種は「なぜ咲かなかったか」を考えながら刈り取って新たな種を蒔いてきました。

そうやって40年間、『クラブ由美』という「私のガーデン」を銀座で育ててきたのです。

クラブ由美40周年パーティにて。左から南美希子さん、著者、岩崎宏美さん、野口五郎さん(写真提供:著者)

 

誰かのせいにするのは簡単ですが、それでは自分は何も変わりません。他人のせいにばかりしていたら、自分の成功も夢の実現もすべて“他人任せ”になってしまいます。

だから、誰かのせいにして生きるなかれ。自分の仕事は、自分の人生は、誰のものでもない、何のせいにもできない自分自身のものなのですから。

※本稿は、『銀座のママに「ビジネス哲学」を聞いてみたら - 40年間のクラブ経営を可能にした、なるほどマイルール48 - 』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

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銀座のママに「ビジネス哲学」を聞いてみたら - 40年間のクラブ経営を可能にした、なるほどマイルール48 - 』(著:伊藤由美/ワニブックス)

バブル景気とその崩壊、リーマンショック、そして新型コロナウイルス蔓延による営業自粛など、さまざまな「銀座のクラブ」への逆風を、いかにして乗り越え“一流の接客”を維持し続けることができたのか。そのことを可能にしてきた、著者の48の「マイルール」は、ビジネスパーソンたちへの熱きエール、そしてメッセージである。