山本さんおすすめの絵本。上から時計回りに、『なみにきをつけて、シャーリー』、『レナレナ』、『空とぶおばあさん』(編集部撮影)
大人の女性をメインターゲットにした「女子マンガ」。マンガ研究者のトミヤマユキコさんいわく、「恋愛だけではなく女の人生の大変さなども描かれるなかで、現代女子が生きていくためのヒントを見出せることも特徴の一つ」とのこと。トミヤマさんとマンガ作家の山本美希さんが、マンガや絵本のキャラクター設定について語ります。

「善き女」の時代が来ている

山本 最近気になる「※※な女」はいますか?

トミヤマ そうですね……「穏やかな女」とか「素直な女」ですかね。というのも、わたしは大学で創作指導をしているんですが、近頃は起伏の少ない物語を好む学生が増えているんですよ。

大きな事件は起こらず、登場人物はみんな素直でいい人。「緩急をつけずに書く学生が増えたね」と教員同士で話しています。

編集部 確かに「現代はノンストレスな物語が好まれる」と聞いたことがあります。「ハッピーエンドで終わるとしても、その過程でドキドキハラハラするのは疲れる」と感じる人が増えているとか。

「登場人物がみんないい人」という感想が批判ではなく褒め言葉として使われていますよね。