(提供:ノサカラボ)

主演の凰稀は、聡明で美しい彫刻家・ヘンリエッタ・アンカテルを演じにあたり、「(共演する)皆さんが本当に素敵な方々で、毎日笑いの絶えない稽古場でした。でもやるときにはやる、すごくメリハリのあるカンパニーで1ヵ月一生懸命お稽古してきたので、楽しんでもらえるように頑張ります」と意気込みを語った。

医師のジョンを夫に持つガーダ・クリストゥ役の紅ゆずるは、「小説、映像と色々とみてきましたが、この座組でしかできない『ホロー荘の殺人』を目指したいと思います。(観客の)皆さまに色々と考えていただける、そしてご自身の生活を見返してもらえるような作品になればいいなと思っています」とコメント。

さらに、2期上にあたる凰稀との共演については、「星組に組替えでいらっしゃったときから、お世話になっている先輩です。当時から、ああでもないこうでもないと、いろんなお芝居の話をしながら過ごしました。その時期の思い出はとても濃く残っています。今回も密に絡ませていただきますし、私自身ストレートプレイは初めてですが、かなめさんがいてくださって心強いですので、頑張ります」と熱い思いを語った。

今回、キャスティングを行った野坂(演出・構成)いわく、自分から頼んだわけでもないのに、稽古初日にほぼ全員が台本を手放して臨んでいたとのこと。演劇人生の中でも初めてのことで、稽古開始1週間でほぼ完成、それ以降はより作品を深めていく作業になったエピソードを披露。実力派が集まった舞台ならではの印象的な話で締めくくった。

『ホロー荘の殺人』~2023年5月8日(月)まで東京・三越劇場にて上演。

(提供:ノサカラボ)

ホロー荘の殺人

脚本:アガサ・クリスティ
演出・構成:野坂実
翻訳:小田島雄志、小田島恒志

【出演】

ヘンリエッタ・アンカテル:凰稀かなめ

ガーダ・クリストゥ:紅ゆずる

エドワード・アンカテル:林翔太
ミッジ・ハーヴェイ:高柳明音

ルーシー・アンカテル令夫人:旺なつき

ヴェロニカ・クレイ:綾凰華
ガジョン:佐々木梅治

ジョン・クリストゥ医師:河相我聞

コフーン警部:細見大輔
ペニー刑事:松村優

ヘンリー・アンカテル:中尾隆聖

マダム:長沢美樹(声の出演)