写真提供◎青木さん

 

青木さやかさんの連載「50歳、おんな、今日のところは『……』として」――。青木さんが、50歳の今だからこそ綴れるエッセイは、母との関係についてふれた「大嫌いだった母が遺した、手紙の中身」、初めてがんに罹患していたことを明かしたエッセイ「突然のがん告知。1人で受け止めた私が、入院前に片づけた6つのこと」が話題になりました。
今回は「数字を覚えられない人として」です。

前回「子どもの頃から歯には苦労してきた。祖母の小言〈歯だけは大事にしろ〉を、今はわたしが中2の娘に言っている」はこちら

まえけんさんの命日

先日、カンニング竹山さんと長井秀和さん(現在は議員さん)と3人で集まった。その日は、まえけんさんの命日だったので、「まえけんの話をしよう」という竹山さんのかけ声で、本当に久しぶりに。

その日の話をする前に…。

わたしは、数字とか日にちとか、全く覚えられない。もはや自分の歳も微妙。親の誕生日もうろ覚え。命日もだ。誕生日を覚えていて先輩方にお祝いを伝えられる、そんな人でありたいが、今年できても来年できないかもしれないから、しないことに決めた。もちろん、まえけんさんの命日も、知らない。

だから、「命日だからさ、まえけんの」と言う竹山さんを尊敬してる。
命日は覚えていないが、もちろん思い出すことはある。散々お世話になった。