この記事の目次
〈症状〉接触部位の湿疹が全身に広がることも 〈原因〉化粧品や毛染めなど、日用品でも起こる 〈治療〉原因物質を特定し、ステロイドで炎症を抑える
〈予防〉おむつかぶれ予防には、こまめな交換を

〈予防〉おむつかぶれ予防には、こまめな交換を

一次刺激性接触皮膚炎は前述のように誰にも起こる可能性があり、代表的なものがおむつかぶれです。介護されている方、している方にとって身近な問題かと思います。予防には原因から離れるしかないのですが、おむつをしないわけにはいきません。こまめにおむつを替えることで、尿や便の接触時間をできる限り短くするのがポイント。その際にはゴシゴシこすらず、ぬるま湯でやさしく洗うようにしましょう。ただし、陰部の皮膚炎が続く場合は、かぶれではなくカンジダ皮膚炎など他の疾患の可能性もあるため、皮膚科専門医の受診をお勧めします。

アレルギー性接触皮膚炎の再発予防には、原因物質を自覚し、接触を避けることが重要。加えて、類似した特徴を持つアレルゲン(ウルシでかぶれる人はギンナンやマンゴー)との接触も控えるようにしましょう。また、全身型金属アレルギーの場合は、食物中に含まれる金属の摂取もなるべく減らす必要があります。チョコレート、ココア、豆類などにはニッケル、クロム、コバルトが多く含まれています。

いずれの皮膚炎の場合も、皮膚のバリア機能が低下していると発症しやすいので、保湿によるスキンケアが大切な予防策となります。日頃のケアに気をつけるといいでしょう。

 

原因を調べるにはパッチテストを