若者、高齢者、その家族、それぞれの困りごとを解決
高齢者と同居するのは、主に大学生を中心とする若者だ。
パリの家賃は高額で、就学や就職のために上京してくる若者が手頃な住まいを見つけることは難しく、数名の若者同士で1軒のアパルトマンをシェアすることはめずらしくない。
一方、一人暮らしのパリの高齢者は、自宅に使っていない部屋を持っている場合がある。
さらに、離れて住む家族にとって一人暮らしの高齢の親は、介護施設に入居するほどではないにしても、一人で大丈夫なのか、淋しい思いをしているのではないかと心配が尽きない。
そのような、三者の望みに応えるために、非営利団体が立ち上がり、若者と高齢者間の社会的連帯によるホームシェアの仲介をしている。
2018年には、異世代ホームシェアに関する法的措置が制定された。
異世代ホームシェアが認められるのは、30歳以下の若者と60歳以上のシニアのみと定められ、パリ市もこの事業に補助金を出している。