ロックダウン以降、高齢者の利用者が増加
若者にも事前に面談し詳細な聞き取りをしたうえで、相性のよさそうな二人を選ぶ。
「活動目的の一つは、世代の異なる二人の間の絆を紡ぐことです。オンラインで両者のプロフィールをマッチングさせることではありません」と担当者はいう。
2020年3月から約2か月間、新型コロナウイルスによる1回目のロックダウンがあったが、この間も30%の若者は高齢者との同居を続けたそうだ。
E2Gも手厚くサポートした。担当者はいう。
「経験のない事態で私たちもとても心配でした。毎日のように電話連絡を取り続けました。あのような緊急事態のなかで、両者は世代を超えた友情や思いやりを深め、これまで以上に良好な関係を築き上げることができました」
ロックダウン以降、高齢者の利用者が増えたともいう。
「ロックダウンの間、外出も禁止され、人気のない静寂の中、一人きりの高齢者はそれまで以上に孤独感を強く認識し、孤立から抜け出す必要性を感じたからだと思います」
※本稿は、『70代からのパリジェンヌ・スタイル フランス女性に学ぶ、幸せなシニア暮らし』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。
『70代からのパリジェンヌ・スタイル フランス女性に学ぶ、幸せなシニア暮らし』(著:ゴダール敏恵/主婦と生活社)
いくつになってもパリジェンヌは強く、美しい! ひとりの高齢者にスポットを当てるのではなく、さまざまな立場、出自、スタイルを持つ人々の「生きざま」を取り上げることで、フランスの多様性を知るとともに、将来の自分の姿に照らしてより共感しやすい一冊となっています。