20世紀を代表する天才画家パブロ・ピカソ。91歳で生涯を閉じるまでに約1万3500点の絵とデッサン、約13万点の版画や彫刻、陶器を製作し、最も多作な画家としてギネスに認定されている。2023年に没後50年を迎えるにあたり、世界各地で特別展が開催され、日本でも国立西洋美術館などで展覧会が行われたピカソだが、最期まで闘い続けた人生を送ったそうで――。
負けないために闘い続ける、という生き方
パブロ・ピカソ。
20世紀美術の革命家。19世紀美術の理念を過激に破壊しつくし、20世紀美術を創った人。
死後ではなく、生前においてピカソほどの栄光につつまれ、ピカソほどの富を手にした画家はいません。現代において「ピカソ」という個人の名は「天才画家」の代名詞となっています。
1881年10月25日、スペインのマラガに生まれたピカソは、幼いころからその絵の才能で天才少年として成長、パリに出て早いうちに成功を手にし、91歳で亡くなる直前まで描き続けました。本人が言うように、それは「呼吸をするように」描き続けた人生でした。