年齢によって、使うオノマトペが変わる

もう少し大きい幼児(3歳から5、6歳)を対象にした絵本ではオノマトペはどう使われているだろうか?

たまごは やまを ころがって、ころころ ころころころがって、いわに ぶつかり、ぽーーーんとはねて、ようやく、ストンと とまりました。

アレックス・ラティマー著、聞かせ屋。けいたろう訳の絵本『まいごのたまご』からのフレーズである。迷子になってしまった恐竜の卵の親を、みんなで探す話だ。

この絵本は、『もこ もこもこ』や『しろくまちゃんのほっとけーき』と違い、なかなか長いストーリーだ。一文一文も長い。動詞もよく使われる。この2行だけでも、「ころがる」「ぶつかる」「はねる」「とまる」という4つの動詞がある。

先ほど、日常場面のアニメーションを保護者に説明してもらう実験について述べた。2歳児に向かって話すときはオノマトペを単体で使うが、3歳児に話すときには動作を修飾する副詞としてオノマトペを使うことが多かった。