2つ目は「前貼りを必ずつけること」。

安全面や衛生面からも性器に前貼りをつけるのは大切で、アメリカでは絶対的なルールです。海外の作品にアンダーヘアや性器が映っているように見えるシーンがあっても、それはすべて専用のかつらや特殊造形による作り物なんです。

ただ日本の俳優には、「自分はつけなくていい」「つけないほうが自然に演技できる」と考える人が一定数いるのが現実。

自分はつけなくてよくても、共演者やスタッフに前貼りを望む人は多いと思うのですが、意外とクリアするのが大変な項目でもあります。

3つ目は、「インティマシー・シーンの撮影現場のスタッフは、最少人数にすること」。

人数や、その場にいていいスタッフの肩書きを決めるわけではありませんが、あくまでそのシーンの撮影に必要な役割の方だけ残っていただくことにしています。

「自分は必要なスタッフではないのか」と考えてしまう人がいたとしても、過去には異様な人数のギャラリーに囲まれながら長時間ヌードで撮影され、女優が泣き出してしまう話はよく耳にしました。