腸は免疫の最前線

免疫細胞というのは、外部から体の中へ入ってきた異物、毒素、病原体などを見つけて、あの手この手で退治し、排除してくれる細胞です。

例えるなら、人体を守る警察官、あるいはガードマンのようなものです。

『結局、腸が9割 名医が教える「腸」最強の健康法』(著:川本徹/アスコム)

悪いやつ(病原体や毒素など)をブロックしたり、時には捕まえたりして体の健康を守っています。

“免疫細胞”というひとつの種類がいるわけではなく、主なメンバーだけでも12人(種類)くらいの免疫細胞がいて、力を合わせて私たちの体を守ってくれています。

免疫細胞は主に、骨の中心部にある骨髄という部分で作られて、体の各所に散らばります。

鼻や胸腺、骨髄の中などで活動するメンバーや、常に体中あちこちを駆け回って、異物が入ってきていないかパトロールしているメンバーもいますが、およそ7割近くのメンバーは常に腸の中にいたり、体にトラブルが起きそうになると腸の壁の中のある決まった場所に集結したりして、体の中に入ってきた病原体や異物と戦っているのです。

ですから“腸は免疫の最前線”といわれるのですね。