腸はウイルスや病原菌をやっつける最後の砦

人間の体は、そういった病原体や異物が体内に入り込まないような防衛システムを何重にも作り上げて持っています。

口の中の唾液も殺菌作用を持っていますし、胃は強力な胃酸を出していて、消化と分解だけでなく病原体の殺菌もしています。

しかし、それでも死なずに防衛システムをすり抜けて、小腸や大腸まで来てしまうものもいます。

例えば、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌O-157などがそうです。

そういうものがいた場合に、腸の中の免疫細胞チームが「異物認定」をして、退治し、体の外へ素早く排出するように働いてくれます。

つまり、腸は免疫の最前線であり、体の防衛システムの最後の砦なのです。(他に、リンパ節も防衛システムとして働いてくれています。)

腸内の環境がよければ免疫細胞も増えるし、元気に働いてくれて、防衛システムが正常に働いてくれます。

腸内環境がよいというのは、もちろん、善玉菌が優位できちんとぜん動運動している状態のことです。

ですから、腸内環境をよくすることは、免疫機能を高めることにもなるわけです。