病気になり生き方を見直した

「青木さん、入院生活はどうでしたか?」

「わたしは 個室ではなくて数人入っているお部屋で入院していたのですが。仲良くなった方もいて。私は病気になって、なんで自分が、とかですね、自分が可哀想、みたいなところがどこかにあったのだと思います。でも明らかに私よりも病状が重い方がいつも先生に感謝を伝えるとか、丁寧ににこやかにしている姿をみて、死ぬまで生きるなら、どういうふうに生きるかということを考えさせられましたね。」

「そうですか」

「よく、ご病気になられた方が、病気になってよかった、というようなことを耳にしますが」

「聞きますね」

「そんなわけあるかな、そういうしかないからだろう、と思っていたのですが」

「はい」

「わたしも、病気になってよかった、というか、見直しましたね、これまでを。生き方を変える努力を、し始めました」

闘病生活について話す青木さんと笠井さんと、林先生