差別発言で自滅する政治家を教訓とせよ

ところで、何度も繰り返される政治家の差別発言には呆れてものが言えません。

しかも、自らの主義主張に関わるもので、どんなに非難されようと撤回することができないというようなものは影をひそめ、低レベルの差別発言が目につくのはどうしたことでしょう。

何度も繰り返される政治家の差別発言には呆れてものが言えません(写真提供:Photo AC)

曲がりなりにも議員は「選良」です。どう考えても「選良」失格としか思えない発言を以下に並べてみました。

「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。まだ正常に近いんじゃないか」

「女性にハイヒール・パンプスの着用を指示する、義務付ける。これは社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと」

「お子さんやお孫さんにぜひ子供を最低3人くらい生むようにお願いしてもらいたい」

この中には大臣職にあった人の発言も含まれます。

怒りを通り越して、もはや人間として滑稽にさえ思えてきませんか。

こんなことをどんな場面であれ、迂闊(うかつ)に口にするような人間には政治に関わってほしくないものです。

新しいところでは首相秘書官がLGBTQなどの性的少数者や同性婚のあり方について「見るのも嫌だ、隣に住んでいるのも嫌だ」と発言して更迭されました。

多様性を認める流れは全世界的に定着していて、これは止められないし、止めるものでもないでしょう。