常に孤軍奮闘のテレビ局時代

おまけにテレビ局という軟派な職場であることも相まって、「きみ、おっぱい大きいね」なんていう言葉も、不愉快には思いつつ、つっかからずに聞き流す術(すべ)も自ずと身につけたものです。

当然、度を過ぎたものは抗議しましたが、常に孤軍奮闘の状況でした。

『「老けない人」ほどよく喋る』(著:南美希子/ワニブックスPLUS新書)

男性上司に相談でもしようものなら「君がスキを見せたからじゃないの?」と言われるのがオチでした。

この時代に生きたことの恩恵があるとしたら、うら若き乙女であった自らを自分で守るための、知恵と自己防衛力が身についたこと。

今でも、いくらお酒を飲んでも決して酔わないのはその名残です。

話はそれましたが、当然上記のような発言は現代の職場においては、イエローカード、もしくはレッドカードに相当します。

どういうペナルティが科せられるのか、会社勤めをしていない私には不明ですが、「セクハラ上司」の烙印を押されて周囲から敬遠されることだけは間違いないでしょう。