畑を耕すように友達を耕してみた

私には浜松に移住したらやろうと決めていたことが二つありました。一つは農業をすること。コロナ禍で、自分で食べるものは自分で作る、ということが今後は必要と感じたからです。これからやる農業は自然栽培。人にも地球にも優しい自然栽培の農業をやってみたいと思いました。だけど農業なんてやったことありません。家庭栽培の経験すらなかったのです。

農業を始めるためには、農業をやっている人と友達になりたい。畑を耕す前に友達を耕さなくちゃということで、SNSを通じて自然栽培をやっているグループの方たちとお友達になりました。土に触ったこともない私が初めて畑に立った時、その柔らかさに驚きました。今では「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんの一番弟子、佐伯泰人さんが私の先生です。

無農薬、無肥料、自然の仕組みのなかで行われる自然栽培の農業は私にとってとても新鮮で、私自身が自然に生かされている、と感じます。2月に植えた小松菜やほうれん草、人参の収穫が今からとても楽しみです。

そしてもう一つはYouTube。コロナ禍で私たちの表現方法が変わっていくなか、個の発信が大事だと思っていました。その時、私より先に移住していた友人が、「真実さんが天浜線(天竜浜名湖線)の駅の構内で朗読をしてみたら、素敵でしょうね」と言ってくださって。

天浜線は無人駅が多く、レトロな風情に郷愁をそそられる素敵な沿線です。そこで朗読をしている自分の姿がイメージされて、彼女と一緒に動画制作をしたいと思いました。そして二人で立ち上げた「熊谷真実公式YouTubeチャンネル」。登録者数、目指せ10万人(笑)! 登録よろしくお願いします!