義母のデイサービスを後押しする、ピンクのカットソー
そろそろ、ふだんの生活を取り戻す時期です。お世話になっているケアマネージャーに連絡を取り、一緒にデイサービスの計画を立てます。
「おばあちゃん、前に行っていたデイサービス、再開しようか?」
「あれからずいぶん経つから、忘れられているかもしれないわ……」
不安げな義母の声を聞いた私は、デイサービスの担当者に電話をかけ、義母を誘ってもらうようお願いします。
「おばあちゃん、覚えていますよ! また会えるのを楽しみにしています!」それを聞いた義母はパッと目を輝かせたあと、こう続けました。「デイサービスに着ていく服がない……」。
そうだった! 背の高い義母は手足が長く、着丈や袖丈が合う服を探すのに、いつも苦労していたのです。
そのことが、デイサービスへ行く二の足を踏ませていたよう。
近所のスーパーの2階にある婦人服売り場へと走ります。
色白の義母に似合うだろうと買った、写真の淡いピンクのカットソーと黒のシックなトップス。
これで準備が整いました。
義母のタイミングで、いつでもデイサービスに出かけられます。
※本稿は、『71歳、74歳夫と97歳義母と大人だけで楽しく暮らす』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
『71歳、74歳夫と97歳義母と大人だけで楽しく暮らす』(著:もののはずみ/ワニブックス)
71歳のもののはずみさんは、74歳の夫、97歳の義母、46歳の息子と4人暮らし。
大人ばかりで暮らす日常の動画が「心が温まる」「真似したい!」と反響を呼んでいます。本書では、“年を重ねても明るく、簡単に暮らす”ための家事や心と体の整え方、家族との付き合い方などのアイデアを紹介。