「どうしても食べきれずに残ったものは、味噌汁やスープに入れて」(撮影:馬場わかな/写真提供:すばる舎)
古い団地でひとり暮らしをする様子をYouTubeで配信し、登録者数15万人を超える人気となっている多良美智子さん。昭和9年に長崎で8人きょうだいの7人目に生まれ、高校生の頃から70年、ずっと料理をしてきたという多良さん。65歳の時に調理師学校に通い、調理師免許も取得したといいます。そんな食べること、料理をすることが大好きな多良さんが行き着いた「簡単でおいしい」料理の秘訣は――。

野菜をとる ~旬のものを、季節に合った調理法で

野菜はできる限り多くとろうと心がけているので、冷蔵庫の野菜室はぎっしり入っています。そのとき食べたいメニューを考えてから野菜を買うので、ムダにすることはありません。寒い時期は煮物など、食べたいものが季節に合っているので、自然に旬の野菜を買っています。

丸ごと食べきれない大物野菜は、半分や4分の1個で買うことも。1年中常備しているのは、キャベツ、にんじん、玉ねぎ。色々なメニューに使いまわせて、日もちもいい野菜です。きのこ類もいつでも安く手に入るので、冷蔵庫か冷凍庫に何かしら入っています。

どうしても食べきれずに残ったものは、味噌汁やスープに入れて。少しくらい傷んでいても、煮込めば食べられます。

野菜室は、紙袋を内側に折って高さを合わせた入れ物を活用し、できるだけ立てて収納。迷子になることがないし、野菜室の掃除もラクです(写真提供:すばる舎)