“見えない”アレルギーから腸と体を守る
しかし、気付かない程度の症状であっても、慢性的に続けば、細胞の炎症を引き起こし、老化のスピードを上げてしまうことになるので、なるべく避けるに越したことはない。とくに前述のIgG型のアレルギーは腸の中で起こるうえに、長く続くものだから要注意だ。
となると、自分がどの食品にアレルギーを持っているかを認識していくことが必要になる。これを正確に判定するには、ちゃんと医療機関で検査を受ける(ただし、日本ではIgG型のアレルギーを調べてくれるところは少ない)しか方法はないのだが、自分でもある程度、予測していくことは可能だ。
「この食品を食べたあとは、体がだるくなりがちだ」「これを食べると、なんか胸が気持ち悪くなる」など、体の声に敏感に耳を傾ける。そういう食材を避けるようにするだけで、アレルギーの悪影響を遠ざけることができるのである。
不思議なことに、自分が好きな食材ほどアレルギーを引き起こすもとになっていたりする。もし心当たりのある食材があれば、なるべく避けるようにしたほうが賢明である。
自分の体調を注意深く観察すること。そうして、“見えない”アレルギーから腸と体を守ることを心がけよう。
●慢性アレルギーのもととなる食品を遠ざけよう