(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)

次に学んだのは、価値観を押し付けないということ。

たとえば、友だちと仲良くすること=いい子
物を貸せた=優しいね
という、子どもの行動に対して、つい言いがちになる大人の褒め言葉に注意していく。

仲良くできなくてもよい。
仲良くする方に促さない。
ポジティブもネガティヴも、まずは、そのまま受け止める。
そうすることで、子どもは、親や大人の顔色をうかがわずに気持ちを言葉にすることができる。

仲良くすることや優しくすることは大切なことだけど、大人がそれを評価したりすると、子どもは大人のために頑張り始める。


これは、とてもよく理解できた。

わたしは小さい時は特に、親が喜ぶだろうことを察知して動いていた。母はわたしを褒めたことはなかったが、わたしの行動を見て満足気な顔をしていることはあったし、逆に不満気なこともあった。わたしは、常に母親の一挙手一投足を見ながら生活していた。それこそ、全て。

その癖は、いまだに直らないようで。仕事場でも空気を読もうと努力して、そこに当てはまるように動く。要求もされていないのに、これが良かろうと、顔色を見ながら。いやはや疲れてしまうのだ。


親同士、そして、子どもたち、幼稚園と、本当に密な二年間であった。それがあって子どもたちそれぞれのパーソナリティが見えてきて、理解に繋がった。

親同士の共有や、近い距離感は、気分のいいことばかりでもなかった。
何か問題が起きたとき、解決の仕方が自分とは違うんだな、と驚いたこともあるし、傷ついたこともある。だが、それも含めて、やはり勉強になった。


他者を知ること、他者と違うんだと知ることは、自分を知ることに繋がり、自分を知ることは、生きやすさに繋がった。