2023年7月9日、大相撲名古屋場所が愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で始まりました。初日からの大関不在で始まった今場所はどんな展開になるのかーー。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。

前回「堂々たる横綱・照ノ富士の優勝。霧馬山を追う大関昇進バトル白熱。芝田山親方が「気温も土俵もあつくなる」と来場所を予想」はこちら

驚愕の幕開け

大相撲名古屋場所が愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で始まったが、初日からの大関不在は昭和以降初めてという驚愕の幕開けとなった。

しかし、見どころは満載だ。横綱・照ノ富士が2場所連続優勝を果たすか? 豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇が、3場所連続33勝という大関昇進ラインを今場所突破できるか?誰が先に大関になるかが気になるが、もし3力士同時大関昇進となったら史上初だ。しかも、3力士同時大関昇進なら伝達式が見逃せない。

大関昇進を告げに行く2名の使者の親方が高速で3部屋を回り、マスコミもあわてて追いかけることになるか?それとも使者の数を増やし、3部屋同時に大関昇進を告げて、記者会見も部屋で同時にして、恒例の同じ部屋の力士が作る騎馬の上で新大関がガッツポーズを同時にしたら、人手の少ない会社は撮影や取材に困るか?なども見どころだ。

私自身が若い頃から、人手のない業界新聞社で、カメラウーマン兼記者兼編集者兼校正係を長くしていたので、ついマスコミの奮闘まで見どころにしてしまうのだ。

初日は本当に驚かされた。NHKのBS1サブチャンネルで午後1時から大相撲放送を見ていた相撲通の人からメールが来て、新大関・霧島(霧馬山から改名)が右の肋骨骨挫傷で休場するのを知った。私は、バナナを電子レンジでチンして温め、シナモンパウダーをかけて、食べながら大相撲を十両の少し前から堪能しようと思っていたが、あわててテレビをつけた。

アナウンサーが陸奥親方(霧島の師匠の元大関・霧島)の話を報告していて、「(霧島は)1年前から悪かったが我慢していたようだ。本人は出たがっているが、痛くて廻しも締められない状況」とのことだった。初日の昼前に発表があったそうだ。再出場もあり得ると言うが、8番勝たなければ来場所カド番になるので、しっかり治したほうが良いと思う。

大関・貴景勝は、両膝の半月板損傷で約3週間の安静加療を要するとのことで既に休場を発表していた。貴景勝は、先場所はカド番を8勝して脱したが、またもや来場所はカド番となる。

その地位を守るため、それ以上を目指すため、過酷な稽古をする大相撲は厳しい世界だ。