勝浦の市場へ(『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行』より)

 

獲れたてのキンメを炙りで実食

渡辺さん親子が、この日獲れたなかで1番大きな600グラムのキンメを、コウさんのために捌いてくれることになりました。

キンメの味が1番わかるという清志さんのオススメは、ガスバーナーで皮にこんがり焦げ目をつける炙(あぶ)りです。コウさんも、「炙ることで脂がトロっと溶けて、皮目は香ばしい。食べているうちに口の中の体温でもとろけていきますね」。

ところで、清志さんが息子の優さんに船頭の座を譲ったのは3年前。しかし清志さんは引退したわけではありません。今では別の中古船に乗り、親子それぞれがキンメダイを追いかけるのだとか。

ガスバーナーで皮目をさっと炙る(『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行』より)

「ケンカとかしないんですか?」とコウさんが聞くと、「イライラするときもあるけど、なるべく言わないようにしてるんだ」と清志さん。「釣りたい思いは一緒なんですけど、考え方が違う。ぶつかることもあるけど、こっちも違う考えがあるんで」と優さん。

2人はこれからも一緒に、勝浦のキンメ釣りを盛り立ててくれそうです。