山口真由さん「現代に必要なロールモデルとは、弱みを周囲にさらけ出してくれる人なのでは」(写真:本社 中島正晶)
山口真由という人の経歴を聞く限り、私たちは尻込みをしてしまう。東大卒、官僚、弁護士、ハーバード大留学といった経歴に加え、現在は情報番組のコメンテーターや特任教授まで。本人もあるときまでは「自分はエリート」と思いながら梯子を登ってきたが、社会に出てから多くの挫折を経験。「自分を落伍者」と認めるのはとても辛く、どん底まで落ち込んだとのこと。そうした“どん底の経験”を「飴玉」と呼び、自分らしい生き方を見つけるまでの奮起材料にしてきた、という体験談を綴った『挫折からのキャリア論』について、本人に話を聞いた。(構成◎小林久乃 撮影◎本社 中島正晶)

「ロールモデル=成功者」ではない

ーー山口さんいわく「弱みを見せる」ということが、実は新刊を通して伝えたかったことに繋がっていくという。

本には自分の行動や考え方など、キャリア形成の上でお手本になる人、いわゆる“ロールモデル”について、しっかり書きました。

ただ現実で“ロールモデル”というと……。

たとえば女性なら、仕事をして結婚もして、子どもがいて、キラキラとした生活を送っている「成功者」を想像する人が多いと思うんです。私自身、そう思っていた時期がありました。

でもそうじゃない。現代で求められるロールモデルとは「弱みを周囲にさらけ出してくれる人」なのではないでしょうか。